金行政書士事務所

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2016年11月9日水曜日

1~10月に韓国入りした脱北者1154人 定着支援策改善へ

【ソウル聯合ニュース】今年に入り韓国に入国した北朝鮮脱出住民(脱北者)が前年比20%以上増加、今月中旬ごろには韓国入りした脱北者の累計が3万人を超える見通しであることが6日、分かった。

 韓国統一部によると1~10月に韓国に入国した脱北者は1154人で前年同期比約21%増加した。10月末現在、韓国に定着した脱北者は2万9948人に上る。

 統一部関係者は「今月15~16日ごろに韓国内の脱北者数が3万人を突破する見通し」と述べた。

 同部は3万人を突破することを機に「社会統合型」の脱北者定着支援改善対策を発表する予定だ。脱北者の社会参加を拡大するとともに、雇用の機会を増やし、脱北青年の学校生活適応支援を強化するなどの内容が盛り込まれるという。

 2011年末に北朝鮮で金正恩(キム・ジョンウン)体制が発足した後、韓国入りした脱北者数が目に見えて増加したのは今年が初となる。脱北者数は09年に2914人に上ったが12年に1502人に急減。13年は1514人、14年は1397人、昨年は1276人と減少傾向が続いた。

 脱北者数の増加は金朝鮮労働党委員長の恐怖政治、北朝鮮に対する国際社会の制裁強化が背景とみられる。特に、最近は海外に派遣されたエリート層や労働者の脱北が急増しているのが特徴だ。

 韓国行きを選択する脱北者の数は、年間3000人に迫った2000年代末と2010年代初めに比べると減少したが、脱北者の類型は経済難を逃れるための「生計型」から、より良い暮らしを求めて脱北する「移住型」へと変化しつつある。政治体制への不満や子どもの教育など、経済的な理由以外で脱北するケースが増加している。

 脱北者の定着を支援する統一部傘下施設「ハナ院」での教育を終えた脱北者を対象に統一部が実施した調査によると、脱北の理由として「経済的な困難」と答えた人の割合は01年以前の66.7%から02~05年は57.9%、06~09年は47.3%、10~13年は40.1%、14~16年は12.1%と減り続けている。

 「自由への憧れ」「政治体制に対する不満」「家族に会うため」などの回答は01年以前は33.3%だったが、02~05年は42.1%、06~09年は52.8%、10~13年は59.8%、14~16年は87.8%と増加している。