金行政書士事務所

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2016年6月20日月曜日

スパイ嫌疑で死刑判決の在日男性 38年経て無罪確定=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国大法院(最高裁)は19日、北朝鮮の工作員から指令を受け、機密を探るために韓国に潜入したとして国家保安法違反の罪などで起訴された在日韓国人、故姜宇奎(カン・ウギュ)さんなど6人に対する再審で、全員を無罪とする原審を支持したと明らかにした。 姜さんは1978年2月に大法院で有罪となり死刑判決を受けた後、特赦により88年に釈放。2007年に死亡した。遺族らにより再審の手続きが取られ、死刑確定から38年を経て無罪が確定した。 16歳で日本に渡り、45年ぶりに帰国した姜さんは1977年に北朝鮮の指令を受けて在日韓国人の事業家を装い、韓国に潜入したという疑いを持たれ、当時の韓国の情報機関、中央情報部に拘束された。姜さんの弟や職場の同僚10人も連行された。 中央情報部に連行された姜さんは拷問を受け、中央情報部に言われるがまま、スパイ活動のために潜入したと話した。 裁判で姜さんは拷問のために容疑を認めたと主張したが、裁判所は受け入れなかった。当時のソウル地裁は1977年6月に姜さんに死刑を、残りの被告人に懲役3~5年を言い渡した。 控訴審では姜さんを除く被告人の量刑は減刑されたものの、姜さんの死刑判決は控訴審に続き、翌年2月の大法院でもそのまま確定した。 姜さんの死後、軍事政権時代の真相究明が進んだ。被害者の一部が2010年に「捜査機関の苛酷な行為により虚偽の自白をした」と明らかにし、姜さんの法廷での発言などに再び注目が集まった。 虚偽の自白があったことを知った遺族らは残りの被害者らと共に裁判所に再審請求を提出。大法院は2013年11月に「違法逮捕と監禁、拷問により罪を認めた」という理由でソウル高裁に再審の開始を命じた。 ソウル高裁は2014年12月の再審で「被告人の自白には証拠能力がない」として全員に無罪を言い渡した。